年齢による女性の身体の変化とは?

年齢による女性の身体の変化とは?

女性の身体は、年齢にともなって変化します。初潮を迎える時期から、妊娠や出産、そして閉経と移り変わります。

このとき、私たちの体内では、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる2つのホルモンが女性機能をコントロールしています。

エストロゲンは「美ホルモン」とも呼ばれ、肌の潤いを保ったり、髪を艶やかにしたり、バストを豊かにするなど、女性らしい身体をつくります。

プロゲステロンは「母性のホルモン」「妊娠のホルモン」と呼ばれ、受精卵が着床しやすいように、子宮の働きを調整したり、体温を上げ、妊娠を継続させる作用があります。


●思春期のからだ



個人差はありますが、 8~18歳までの時期の、初潮を迎えてから月経が安定してくるまでの期間のことを「思春期」といいます。

体内では、エストロゲンの分泌が始まり、皮下脂肪がつき、胸がふくらむなど、身体が丸みを帯びてきます。また、陰毛やワキ毛が生えてきます。

初潮を迎える平均年齢は12.5歳ですが、エストロゲンをつくる卵巣の働きが成熟していないので、周期はまだ不安定なケースがあります。

子宮の働きも未熟なため、月経痛が起きやすいですが、思春期後半に差し掛かると、卵巣や子宮も成熟し、安定してくるケースが多いでしょう。


●成熟期のからだ



18~45歳くらいまでの時期で、エストロゲンの分泌も順調になり、月経周期も安定する時期を「成熟期」といいます。

女性としての機能も完成し、体力もある成熟期の前半は、妊娠・出産に最も適した時期です。

この時期に無理なダイエットをして心身に負担をかけたり、過度なストレスを抱えると、ホルモンバランスが乱れ、今後の体調に影響を与えますので、注意が必要です。

成熟期が後半に差し掛かると、卵巣の機能が少しずつ弱まり、エストロゲンが低下していきます。

外見には、肌の張りや潤いが失われ、シワやシミが目立ち始めます。白髪が生えることもあります。

また、乳がんや子宮がん、生活習慣病などのリスクも高くなる時期なので、必ず定期検診を受けるようにしましょう。


●更年期のからだ



45歳~55歳、閉経が起こる前後の、身体的に不安定な時期を「更年期」と呼びます。

更年期は個人差が大きいのが特徴で、体質やこれまでの生活などによっては、30歳代で始まる女性もいます。

成熟期の後半から、少しずつ弱くなってきた卵巣の働きが、更年期ではいちじるしく機能低下します。

そうすると、エストロゲンの分泌量が急激に減り、人によっては体調に大きな変化が表れます。

のぼせ、発汗、イライラ、うつ、などの更年期障害を引き起こすケースも多くなります。

また、エストロゲンの恩恵である、骨密度を維持するコレステロールを下げる、などの作用も低下します。

骨粗しょう症や、肥満による生活習慣病のリスクも高くなるので、定期的な健康診断が重要です。


●老年期のからだ



閉経を迎え、更年期を過ぎたあたりの55歳~の時期を「老年期」といいます。

女性特有の月経周期やホルモンバランスで悩まされてきた女性にとっては、解放される時期です。

しかし、エストロゲンの分泌がなくなり、肌や髪が衰えてきます。

また、男性とのホルモンの差がほとんどなくなるため、男性に多いとされている、高血圧、高脂血症などのリスクも高まります。

老年期後半では、視力、聴力、が低下したり、筋力が衰えていきます。定期検診や、健康な生活習慣を心がけて、老後の人生を楽しめるようにしましょう。



女性の身体は、ホルモンの変化によって、段階的に違いが出てきます。

特に初潮を迎える思春期や閉経する更年期は、ホルモンバランスが崩れやすい時期です。

身体が慣れるまでに時間がかかり、心身に変調を起こすことも多いのです。

ですが、卵巣の機能が正常に動きだしたり、停止した状態に慣れてくると、次第に安定していくので、
気にしすぎたり、過度に怖がったりせず、自分の身体と自然に向き合っていくことが大切です。