「生理が来ない」を放置しないで!20~30代で広がる「早発閉経」

生理不順だとは思っていたけれど、まさかもう二度と生理が来ないなんて・・・。

こんな恐ろしいことが、いま若い女性の間でも起こっています。

20代、30代なのに生理が終わり、卵巣機能が閉経の状態になってしまっている「早発閉経」。

メディアでも取り上げられているので耳にしたことがある人もいるかもしれません。


●失われる卵巣機能

妊娠するには卵巣で「卵子」を育て排卵することが必要です。しかし、20代、30代前半という若さでも卵巣機能が実年齢以上に衰えて卵を育てることができず、最悪の場合「閉経」してしまう人がいます。

閉経してしまっては、どんなに赤ちゃんが欲しいと思っても自分の力だけでは不可能です。では、なぜ若いのに卵巣機能が衰えてしまうのでしょうか?

現在、はっきりとした原因は不明です。遺伝性、自己免疫疾患など原因が分かる場合もありますが、それはごく少数。

喫煙、慢性的なストレス、無理なダイエット、激しい運動や体脂肪の極端な減少なども関係していると言われていますが、ほとんどの場合は原因がわからないそうです。


●早発閉経になるとどうなる?

卵巣が機能していない状態になるため、妊娠しにくい体になります。妊娠を希望する場合体外受精などの不妊治療が必要となります。

また、更年期障害と同じような症状があらわれる場合もあります。

気分の浮き沈みが激しい、鬱っぽくなる、ほてりやのぼせ、疲れやすいなどの症状などがあります。

アメリカの研究では、脳梗塞や骨粗しょう症、脳動脈瘤を発症する可能性があるとの発表もあるそうです。

治療にはホルモン補充療法がおこなわれますので、生理不順の方や生理が3ヶ月以上きてないか方はすぐに産婦人科・婦人科へ相談してくださいね。


●どうやったら気づくことができる?

生理不順だったり、長く(おおむね3ヶ月以上)生理が来ていない状況を「まだ若いし大丈夫」と放置しないことが大切です。

生理がきているのか、きていないのか、きちんと記録をとり、自分の生理周期や基礎体温を知ることが、早発閉経の早期発見につながります。


●早発閉経のリスクを減らすには?

遺伝性や自己免疫疾患の場合もあるため100%の予防はできませんが、生活習慣を見直すことで、リスクを軽減できる可能性が高いと言われています。

喫煙している人は禁煙を、無理なダイエットはせず時間をかけて健康的にゆっくり体重を落とす、適度な運動習慣を身につけて血液循環を良くする、バランスの良い食事を心がける、ストレスを溜めこまずに必ず休息、リラックスできる時間を持つ、などを心がけるといいですよ。


●卵子の数が予測できるAMH検査

AMH検査とは、妊娠に大切な卵の元となる原始卵胞の数があとどれくらいあるのかを調べる検査です。男性の精子と違い、卵子の数は産まれたときに決まっています。

人によってはもともと卵子が少ないという人もおり、気が付いたときには遅かった・・・ということも、起きらないとは限りません。もちろん、原始卵胞の数が少なくても妊娠は可能です。

AMHを受けることで、今自分がどのような状態にあるのか、それによって将来設計をどのように考えるのか、子どもが欲しい場合はどんな準備をいつからしていけばいいのか、それらを具体的に考えるきっかけになります。

早期閉経は、原因がわかっていないため、誰にでも起こりうる可能性があります。日ごろから生理が不順、長い間来ない時がある、など気になることがある人は要注意。

知らないうちに閉経してしまっていた・・・なんてことにならないためにも自分の体に興味を持つようにしてくださいね。

AMH検査に限らず、20代のうちから年に一度は婦人科検診を受けるようにしておくといいですよ。

※お体に関するご質問・ご相談は、お近くの医療機関にてご相談ください