スリム体型でも要注意!急増中の「妊娠糖尿病」って?

スリム体型でも要注意!急増中の「妊娠糖尿病」って?

「妊娠糖尿病」という病気を聞いたことはありますか?

妊娠中に血糖値が上がることで自分の健康はもちろん、赤ちゃんにも悪影響がでてしまう病気です。

糖尿病というと「成人病」のイメージが強いですよね。甘いものが好きでカロリーオーバーの食生活をしている、ちょっと太めの中高年がかかる病気というのが一般的な糖尿 病のイメージかもしれませんが、実は妊婦さんも注意が必要です。

糖尿病と「妊娠糖尿病」は別モノと思ったほうがいいでしょう。それまで血糖値に問題のない人や、スリムな人であっても妊娠したことでかかるリスクが高くなる、それが「 妊娠糖尿病」なのです。


●最近、増加傾向にあるワケ

妊娠糖尿病は妊婦さんの8人に1人が発症すると言われています。そして、ここ最近は年々増加傾向にあります。

その理由は、高齢出産が増えたこと。そして、普段から運動不足で偏食傾向にある妊婦さんが増えたこと、親世代の中高年に糖尿病が増えたことで遺伝によるリスクが高まっ ていることなどがあります。


●どうして妊娠すると血糖値が上がるの?

妊娠初期には特別異常がなくても、4か月を過ぎたころから血糖値がだんだん上昇して妊娠糖尿病になることがあります。

これは、胎盤から出るホルモンが原因。胎盤が大きく育つと、そこから分泌されるホルモンの量も増えます。このホルモンに血糖値を下げる働きをしている「インスリン」の 働きを弱めてしまう作用があるのです。

また、妊娠中はどうしても運動不足になりがちだったり、ついついカロリーオーバーな食事になっている場合も少なくありません。


●赤ちゃんへの悪影響って?

妊娠糖尿病の状態がそのまま続くと、出産後に糖尿病に移行してしまう危険性が高くなります。

それだけでなく、血液の中の糖分が増えることで赤ちゃんの体が大きくなり過ぎて難産になってしまうことがあります。

さらに、赤ちゃんに呼吸障害が出たり、新生児低血糖、さらには胎盤機能が弱くなって子宮内で赤ちゃんが死んでしまう場合もあるので注意が必要です。


●かかりやすいはどんな人?

以下の状態に当てはまる人は特にかかりやすいので要注意です。

*今まで運動習慣がほとんどない
*甘いものやスナック菓子、ファーストフードや加工食品などを日常的に食べている
*実母や近い血縁に糖尿病にかかっている人がいる
*肥満の人
*妊娠後に急激に体重が増えた人


●健康な出産のために

妊娠糖尿病は治療法も確立しているので、きちんとした医師の指導でカロリーコントロールや運動を行えば、ほとんどの場合健康に出産できます。また、インスリン投与によ る治療を行っても薬による胎児への影響はほとんどありません。

まずは、毎月の定期検診にきちんと行くこと。そして必要な検査をしながら、妊娠糖尿病にかかっていないかを安定期を迎えても注意していくようにしましょう。

普段から無理のない範囲でウォーキングや体操をしたり、お菓子やジュースを食べ過ぎずバランスの良い食事をすることにも心がけてくださいね。