ツラい生理痛の救世主となるお薬、上手な飲み方とよくある誤解

ツラい生理痛の救世主となるお薬、上手な飲み方とよくある誤解

生理の時、鎮痛剤を飲んでいる方は結構たくさんいますよね。ドラッグストアで簡単に手に入るので、常用薬として持ち歩いている人も多いです。

でも、痛み止めの薬の飲み方や注意点はどれくらい知っていますか?

今回は、生理痛とそして鎮痛剤の使い方や注意点についてご紹介します。


●生理痛のしくみは様々



生理痛は、

・子宮がきゅっと収縮するとき
・子宮の内膜がはがれるとき
・骨盤内の血の巡りが悪いとき
・ホルモンの分泌が偏ったとき
・ストレスや子宮やその付近の病気が原因あるとき

など、様々な原因で起こるといわれています。


●鎮痛剤を使うタイミングはピークの前に、自分に合ったものを



痛みのピークに鎮痛剤を飲んでも、効きにくいといわれています。なので、鎮痛剤はピークの痛みがくる前に飲むとよいです。

痛みがいつひどくなるか自分で大体わかっている人は、その前に飲むとよいでしょう。

薬によって効くまでの時間や効果持続時間が違いますが、生理痛で飲む鎮痛剤はだいたいのものが30~60分ほどで効いてくることが多いです。

生理痛

また痛みが気になって眠れない場合も、無理せず鎮痛剤を内服して、寝てしまうのもひとつの方法です。しっかり睡眠をとって体を休めることも大切です。

自己判断によって薬局で薬を買うよりも、産婦人科を受診し、症状に合わせた鎮痛剤を処方してもらうこともおすすめです。

鎮痛剤も種類によって得意分野、効きやすい痛みとそうでない痛みがあったり、副作用も違ったりするので、ひとりひとりの体に合わせた鎮痛剤を選んでもらうことができます。

私も2種類の鎮痛剤を使い分けていますよ。


●鎮痛剤は飲み続けても耐性ができるわけではない



「鎮痛剤って、飲み続けていると効かなくなるんでしょ?」という声をたまに聞きます。

鎮痛剤の中には使い続けていると耐性(薬に対する抵抗ができて効き目が弱くなること)のできる薬もあります。

しかし、一般的に生理痛で使う鎮痛剤、市販で手に入れることのできる鎮痛剤は大抵のものは耐性ができず、効き目は弱くならないといわれています。


●鎮痛剤に頼って、きちんと休まないことが問題



体のサインともいえる痛みの強いとき、休息をとるのが一番です。痛みの原因や種類によっては温めたり、冷やしたりするのも緩和方法のひとつです。

しかし、忙しい現代人は、痛みがあると鎮痛剤を使い、いつも通りバリバリと家事や仕事をこなします。

痛み止めの効果が切れると、もちろん再び痛みだします。鎮痛剤は“痛みの原因を治す薬”ではなく、“痛みをやわらげて隠してしまう薬”です。

生理痛

鎮痛剤で原因は取り除けていないので、無理をすると逆に痛みはどんどん強くなります。

そこにまた鎮痛剤を使って、痛みを隠して、頑張って……と繰り返すと、悪のスパイラルの始まりです。

これが、「鎮痛剤を使い続けていると、効き目がなくなる」といわれている原因のひとつだと考えられます。

痛み止めが効かない痛みの場合、自己判断せずにゆっくりと休養をとることや病院を受診することをおすすめします。


●生理痛がひどいと疑われる女性の病気



日常生活に支障がでる程の生理痛がある場合、女性特有の病気が疑われることもあります。

『子宮内膜症』、『子宮筋腫』、『子宮腺筋症』などの病気が原因で生理痛が起きている場合も。耐え難い生理痛が続くときは、産婦人科を受診することをおすすめします。

女性特有の病気の場合、そのままにしておくと将来的に不妊に繋がることもあるので要注意です!

鎮痛剤のメリットとデメリットを知って、上手に痛みとお付き合いできるといいですね。そして痛みという体のSOSをしっかり受け止めて、体を大切にしていきましょう。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など