不妊にもつながる!?意外に身近な性病の怖さと、安全なセックスの方法とは

不妊にもつながる!?意外に身近な性病の怖さと、安全なセックスの方法とは

『性病』とはよく聞かれますが、どんな病気か、どうやって防ぐことができるかご存知ですか?実は放っておくと不妊にもつながる危険性のある、病気なのです。

症状がない場合もあり、機会がなければなかなか検査をしないので見つからないことも多く、「妊娠してから実は性病にかかっていた……」なんていうこともあります。

今回のコラムでは、安心して安全にパートナーとセックスするための、性病の予防方法などについてご紹介します。


●性病(STD)って?



性病(性感染症、STD)とはセックスにより感染する疾患の総称です。ここでいうセックスには、オーラルセックスやアナルセックスなどの皮膚や粘膜の接触も含めます。

最近ではオーラルセックスが昔よりも一般的になり、咽頭感染(のどへの感染)も増えているといわれています。


●性病ってなんで怖いの?



性病は症状がなくても進行していることがあるので、意識していないと発見できない場合もあります。

感染に気付きにくいために炎症が進行し、不妊などの合併症になってしまうこともあります。

妊娠中に感染していると、胎内感染し流産や早産をきたすこともあります。また、出産時においては産道感染し、例えばクラミジアであれば『新生児肺炎』や『結膜炎』などをきたす恐れがあります。

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また、性病に感染しているときはAIDSにも感染しやすいとされています。

このように今の自分のからだだけでなく、将来の赤ちゃんにも影響してしまうかもしれないのです。


●性病予防の3つのポイント



性病の予防のために大事な3つのポイントを紹介します。

1、NO SEX
セックスをしない。この意味は『信頼できる人以外とセックスをしない』ことが大切です。

2、STEADY SEX
セックスは特定の相手とだけ。お互いに性病がないということが検査等で確認できており、特定の相手としかセックスしなければ、性病にかかるリスクはぐっと下がります。

3、SAFER SEX
コンドームを使用しましょう。コンドームは避妊目的としても大切ですが、何よりも感染予防のためにとても大切で唯一の予防器具でもあります。
厳密にいうと、感染予防のためにはオーラルセックスも含め、挿入よりも前から最後まで正しく着用していなくてはいけません。薄い素材でできたオーラルセックス用のコンドームもあるんですよ。(※ただし、コンドームで予防できない性病もあります)

ちなみに、厳密な性病予防にはなりませんが、

・セックスの前後のシャワーを浴びる
・屋外などの雑菌の多いところでセックスをしない
・性器を傷つけない
・生理中にセックスをしない


なども大切なことです。


●こんな症状があったら性病かも?



・外陰部のかゆみ
・外陰部の水泡、潰瘍などの異常
・おりものの悪臭
・泡沫状、膿性などのおりものの色や量、性状の異常


もともと、おりものはホルモンに影響し、生理周期にあわせて変化しています。普段からおりものや性器をチェックし、いつもと変わりはないか確認すると異常がわかりやすいですよ。


●性病のいろいろ



HIV
淋病
クラミジア
ヘルペス
コンジローマ
トリコモナス

など、様々な性病があります。それぞれ症状に違いはありますが、外陰部やおりものなどの異常がある場合は自己判断せずに婦人科へ相談しましょう。


●性病検査は病院、保健所、検査キットで



性病検査ができる場所としてよく知られているのは病院ですね。

病院であれば医師に相談もでき、治療も開始しやすいので性病の症状が出ている場合も病院へ受診することをおすすめします。

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女性は婦人科、男性は泌尿器科を受診すればよいでしょう。診断によって検査が必要な場合は保険が適用されます。

保健所では匿名でHIVを中心に性病の検査ができます。しかし、梅毒やクラミジアのみなど全ての検査項目がない場合が多いです。また、即日検査できない保健所もあります。

最近では性病の検査キットがインターネットで購入でき、血液や粘膜の一部を採取し、送付することで検査できます。「人に知られたくない」「病院にいく前に検査してみたい」という方におすすめです。

結婚前にブライダルチェックの一環として性病チェックをする方もいますね。パートナーがよく変わる方は、性病に感染するリスクも高くなるので定期的な性病検査をおすすめします。

「私は彼が初めての相手だから大丈夫」と思っても、パートナーや、パートナーが過去にセックスした人の経験人数が多いこともあります。そうなると性病に感染するリスクは低くはありません。


●治療はパートナーと一緒に



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治療の『基本はパートナーと一緒に』です。多くの場合、感染した本人とそのパートナーも感染しています。

自分だけが性病治療をしても、パートナーが感染したままだと、再び自分も感染してしまいます。これをピンポン感染といい、防ぐためにはパートナーも治療が必要です。

性病がわかったときは、パートナーにも伝えて一緒に治療をしましょう。


いかがでしょうか?性の自由化が進んでいる世の中ですが、自分の身を守るためにも性病予防を心がけてくださいね。

また、普段から性器やおりものに異常はないか、ちょっと気にしてみてください。自分のからだを知るということは自己管理にもつながっていきますよ。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など