不妊治療ってどんなことをするの?気になる費用やスケジュール【保存版】

不妊治療ってどんなことをするの?気になる費用やスケジュール【保存版】

世間では“妊活”というワードをよく聞きますよね。メディアなどでも不妊治療をよくとりあげていて、以前よりオープンな話題になってきています。

実際の不妊治療とはどんな治療で、費用や期間はどのくらいかかるのでしょうか。


●不妊症とは



夫婦が妊娠を希望し、避妊をせずに1年以上、性生活を行っているにも関わらず妊娠しない場合をいいます。


●不妊治療にはどんなものがあるの?



不妊治療にはステップがいくつかあります。順番に紹介していきます。

第1ステップ:タイミング法


基礎体温を記録し自然妊娠をこころみることです。(排卵時期の性交が有効とされています)基礎体温に加えて、排卵日検査薬を使うとより排卵日に合わせたタイミングで性交渉をトライできます。排卵日検査薬は薬局でも取り扱いがあり、購入ができます。

第2ステップ:排卵刺激、人工授精


タイミング指導を4~6周期程度行っても妊娠しなかった場合に行います。

排卵誘発剤は、排卵をするのを手助けします。排卵を促し、妊娠の確率を上げる目的で使用します。排卵誘発剤には内服薬と注射薬があります。

人工授精とは、多量(数千万個)の精子を子宮腔内に人工的に注入する方法です。通常のセックスでは、数千万個の精子が射精されても、卵子の周囲に到達するのはわずか数十個といわれています。

第3ステップ:体外受精、胚移植、顕微授精


第2ステップを6~10周期程度行っても妊娠しなかった場合に行います。

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体外受精は、卵子と精子をそれぞれ採取し、卵子に精子をふりかけ受精させます。それを培養し、胚となったものを子宮内へいれます。

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顕微授精は、顕微鏡を用いて授精させる方法です。

一般的にこのような形でステップアップしていきますが、年齢や不妊の原因によって変わってきます。


●気になる費用は?



費用に関しては、基本的に自由診療なので病院によって価格がちがいます。

一般的には、タイミング法で1周期あたり数千円程度、人工授精で1回1~3万円程度、体外受精で1回20~60万円程度といわれています。

開業病院か公立病院か、地域によっても値段は大分変わってきます。また、自治体によっては不妊治療に対する補助金もあります。

しかし、1回の治療で確実に妊娠するわけではないので、トータルの費用にも個人差があります。

タイミング法1周期あたり:数千円程度
人工授精1回:1~3万円程度
体外受精1回:20~60万円程度




●スケジュールの調整が必要?受診頻度は?



検査や診察などもあるため、少なくても月に1~3回程度は受診が必要です。多い月では10回程度ある場合もあります。

また人工授精や体外受精では、卵胞の発育をチェックしたり、2~3度注射を打つ週があったりします。

採卵・胚移植も決まった日程でしかできないこともあるので、スケジュール調整が必要となってきます。


●周りの協力も大切となってくる



仕事や家事などのスケジュール調整が必要となってくる場合があり、周りの協力が必要となってきます。

“排卵のタイミング”を考えるとパートナーの協力も必要です。もちろん、ステップアップする際にも、パートナーの受診、検査、必要であれば治療も必要です。

不妊治療にはパートナーの理解と協力が大切になってきます。


●受診する前にできることが基礎体温



妊娠希望している場合、不妊治療を考えている場合、まずは不妊治療の受診をする前にもできる行動があります。

まずは基礎体温をつけましょう。基礎体温をつけると、排卵日や生理日が予測できます。

「私はいつも28日周期だから14日目が排卵日」と考えて基礎体温をつけていない方も時々いますが、実際には排卵日はずれていることもあるので、妊娠を希望している場合は基礎体温をつけることが大切です。

基礎体温グラフ

ラルーンでは基礎体温を記録することもできるので、ぜひ利用してくださいね。

基礎体温は排卵日や生理日が予測できるという目的以外にも活用できます。

女性は生理周期に合わせてホルモンのバランスが変わり、ホルモンに影響されて、体調や精神面にまで影響します。

いまの自分の状態に合わせて、スケジュールなど調整すると、QOL(生活の質)が上がることにもつながります。


●1回の排卵で妊娠する確率は20%



また妊娠を成立させるためには、何よりもセックスが欠かせません。「月に1回、排卵日にしかセックスしない」だと排卵日の予測に誤差がある場合もあります。

セックスの頻度が多い方が、卵子と精子が出会う確率もぐんと上がります。

そもそも、ヒトという生物は、夫婦ともからだに問題なく、排卵日にセックスしたとしても、1回の排卵で妊娠が成立する確率は20%といわれています。

頻度が少ない方は、可能であればまずはセックスの頻度を増やしてみる……というのも一つの手です。

また子宮内膜症や子宮筋腫など、不妊の原因につながる病気を持っている方は妊娠の希望を主治医に早めに相談するようにしてください。

いかがでしょうか?不妊治療といっても、比較的に簡単にできるものから、時間や費用の面で安易ではないものからいろいろとあります。

「これから妊活をはじめる」という方は、まずは基礎体温をつけることからはじめてみてはいかがでしょうか。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など