無料でチェック!生まれつきの病気から赤ちゃんを守る、ただひとつの方法

無料でチェック!生まれつきの病気から赤ちゃんを守る、ただひとつの方法

生まれつき心臓や眼の病気を持っていたり、難聴で生まれてきてしまう『先天性風しん症候群』という、赤ちゃんの病気をご存知でしょうか?

お母さんの妊娠前なら予防できますが、もし妊娠中に感染すると、おなかの赤ちゃんへ高い確率で影響してしまう病気です。

将来妊娠を希望する方、妊活中の方は特に必見の、『先天性風しん症候群』とその確認と予防方法をご紹介します。


●先天性風しん症候群とは



妊娠中に母体が風疹ウイルスに感染すると、胎盤を介して胎児にも風しんウイルスが感染してしまうことがあります。胎児に感染してしまうと、先天異常が起きてしまう場合があり、これを『先天性風しん症候群(CRS)』といいます。


●妊娠前のワクチン接種だけが、たったひとつの予防方法



妊娠12週未満は、胎児の器官形成をする大切な時期でもあります。その時期に母体が風しんウイルスに感染すると、9割以上に白内障、心臓の奇形、難聴などの症状がでるといわれています。

そして妊娠中に風疹ウイルスに感染すると、胎児への感染や発症を防ぐ手段もなく、また治療方法もありません

妊娠前に風しん抗体価検査をして、免疫力が低いと診断されたら予防接種を打つ、という方法のみが、有効な予防手段といわれています。


●妊娠前に確認しておくべき理由とは



“妊娠してから予防接種はできないの?”と思う方もいますよね。風しんのワクチンは、風疹ウイルスの毒性を弱めた生ワクチンなので、理論上は感染の危険性があります。

実際に感染した例はいないようですが、胎児への影響を考慮して、妊娠後は接種ができないことになっています。

そのため、女性が風しんワクチンの接種を受けるときは、前後の妊活はストップとなります。妊娠しないよう、1か月間避妊したあとに予防接種し、接種後2か月間も継続して避妊が必要になってきます。

また、パートナーと一緒に接種するのがおすすめです。男性だけが予防接種を受けた場合は、避妊する必要性はありません。


●気になる検査費用は



まずは風しんの抗体があるかの検査をおすすめします。採血だけの検査で、1~3週間で結果がわかります。病院によっては検査で5,000~10,000円程度しますが、多くの自治体の保健所で検査は無料です。

厚生労働省のページで近くの保健所が探せますよ。(※お住まいの地域の保健所検索

抗体が不十分と診断されたときには、予防接種を受けましょう。

病院で予防接種をする場合は5,000~6,000円程度かかりますが、自治体によっては予防接種も無料で受けられたり、補助金がでたりすることが多いです。


●28~37歳、谷間の世代は特に注意!!



予防接種法の変更は現在でもよくあることですが、以前あった変更の影響で、1979年4月2日~1987年10月1日生まれの世代に谷間ができてしまっています。

この世代の人たちは、ワクチン接種をしなければいけない“義務”から、“努力義務”になっており、ワクチン接種率は全国的に低くなっています。現在、28~37歳のみなさんは特に注意してくださいね。

ちなみに、以前風しん予防接種を受けていたり、風しんにかかったことがある場合でも、抗風しん抗体は徐々に低下していくため、妊娠希望をしている場合はもう一度検査をして確認しましょう


いかがでしょうか?妊娠希望をしている場合には、将来授かる赤ちゃんを守るためにも、しっかりと風しん抗体価検査・予防接種を行ってくださいね。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など