【看護師が監修】血尿や痛みも?女性がなりやすい「膀胱炎」の予防と治し方とは

【看護師が監修】血尿や痛みも?女性がなりやすい「膀胱炎」の予防と治し方とは

「膀胱炎になったことがある」という女性は、多いのではないでしょうか。「不潔にしているからなる」と思っている人もいますがちょっと違います!

実は膀胱炎は女性にとって身近な病気で、まだなったことのない人も「人ごと」ではありません。

初めてなるとびっくりする膀胱炎の、原因と対処法をご紹介します。


●膀胱炎の症状はいろいろ



・頻尿
「さっき行ったばかりなのに、またトイレに行きたい……」など、頻繁にトイレに行きたくなることで気がつくことが一般的です。

・排尿時痛
排尿後に“じーん”“きゅーん”とした痛みが、尿道口から奥にかけて出ます。なんとも言えない痛みで不快で、排尿するのが苦痛になります。

・尿のにごりや血尿
おしっこがにごっているのは、意外とわかりにくいですよね。しかしひどくなると、血尿が出ます。真っ赤な血にびっくりするかもしれません。拭いたら少し血がついていた、ということも。
私も膀胱炎になったことがあるのですが、血尿でわかりました。悪い病気だと思って泣きながら母親に相談したのを、今でも忘れません……。

・残尿感
「おしっこが残っている感じがする」という残尿感も、膀胱炎の特徴です。これが想像以上に辛くて、気になって何にも集中できません。眠るのもままならないくらい……。


●どうしてなるの?



さて、膀胱炎はどうしてなるのでしょうか?基本的には膀胱は無菌状態の臓器です。しかし、尿道口から逆行して膀胱に雑菌がはいることがあります。

定期的に排尿をしていれば、おしっこで雑菌を洗い流すことができます

しかし時間トイレを我慢していると、尿道口や膀胱で大腸菌などの雑菌が繁殖して、膀胱炎の原因となってしまいます。

下腹部をおさえる女性

また、トイレでの陰部の拭き方やセックスが原因で、陰部に雑菌がついた場合も同様です。

ちなみに、セックスの時は、陰部を手や口、相手の陰部などで触れられますよね。

これも雑菌がつく原因になります。もちろん、セックスの後に洗い流せば問題はありません。


●女性は膀胱炎になりやすい



女性は男性に比べて、おしっこの通り道である“尿道口”が約4cmと短めです。男性は16~20cmが一般的なので、その差は歴然ですよね。

短いため、外部から膀胱にかけて逆行して細菌感染がしやすいのです。また、女性の陰部は尿道口、膣、肛門が近いため雑菌がはいりやすいです。

また、妊娠時はおりものが増えたり、胎児により膀胱が圧迫されたり、免疫が低下しているなども要因となります。


●「不潔なセックスをするとなる」ってお母さんが言っていた!?



私の友人の話ですが、膀胱炎になった時「不潔なセックスをするとなる」と実母に言われたそうです。

このように一部の人は、「膀胱炎は不潔なセックスをするとなる」と偏った認識をしていることもあります。

もちろん、不潔なセックスをしてなることもありますが、実際の原因の多くは『おしっこを我慢しすぎた場合』が多いです。


●膀胱炎にならないために



膀胱炎にならないためには……

おなか

・水分をしっかりと摂る
・尿意を我慢しない
・朝、昼、晩は最低でもトイレに行く習慣をつける
・陰部を拭く時は前から後ろへ
・セックスの前後にはシャワーを浴びて陰部を清潔にする
・野外などの雑菌が多い汚い場所でセックスをしない

まずはこれらを注意しておけば安心です。

ただ、年齢や妊娠中や出産後、免疫力が低下している時などは膀胱炎になりやすい時期もあります。


●膀胱炎の治療方法



膀胱炎になってしまった時は、きちんと治療すれば治ります。婦人科・泌尿器科だけでなく、内科でも膀胱炎は受診可能です。

看護師

問診や尿検査をし、その日のうちに薬が処方され、数日~1週間以内で症状は緩和されるようです。

女性なら誰でも身近な病気、膀胱炎。トイレに行きにくい職業や、日頃から水分をあまり摂らない人は特に気をつけてくださいね。

膀胱炎になりやすい生活習慣が改善されないと、慢性化してしまうこともあります。きちんと知識をつけて予防しましょう。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など



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