【看護師が監修】風邪をひいたとき、薬の飲み方で注意したいこと

【看護師が監修】風邪をひいたとき、薬の飲み方で注意したいこと

寒さも増してきて、世間では風邪が流行り始めてきていますね。寒くなり、乾燥もしているので、風邪のウイルスや菌が元気になる時期です。

風邪をひいたときにぜひ知ってもらいたい薬の飲み方や、市販薬と病院で処方される薬の違いについても紹介します。


●風邪薬は“風邪を治せない”



なんとなく、「風邪をひいたから風邪薬を飲まなきゃ!」と思っている方いませんか?

しかし風邪薬を飲んでも、“風邪は治らない”という事実をご存知でしょうか?

風邪薬は、風邪の症状を緩和するだけで、風邪自体は治せません。目に見える症状を抑えて隠しているだけです。

ではなぜ風邪薬を使うのでしょうか。 例えば“のどが痛くて食事がとれない”“夜中の咳で眠れない”など、風邪の症状により体力が消耗するのを防いでくれるためです。

風邪そのものを治すというより、症状を抑えて緩和するという意味で、風邪薬を使うとよいでしょう。


●むやみに風邪薬を飲むと、逆に治りが遅くなる可能性も



風邪薬を飲んでいるからといって、ツラい症状があってもごまかして、遊びにいったり、仕事をがんばりすぎたりするのは要注意です!

本来ならば、風邪は休養をとって自分の免疫力で治すものです。熱が出ているとき、倦怠感があるとき、それはからだからの“休養が必要なサイン”です。

薬を飲んで治した気にならず、ゆっくり休みましょう。ちなみに風邪は治るのに1週間ほどかかります。

さすがに「1週間まるまる休む」まではいかなくても、予定を調整して1週間は無理をしないようにしたいですね。


●市販薬に頼る?病院へ受診する?



「市販の風邪薬を飲むか、病院へ行くか……」迷うところですよね。そもそも市販薬と病院で処方される薬の違いとはなんでしょうか?

市販の風邪薬は成分の種類や量が多少違えども、だいたいが“総合感冒薬”というくくりの薬です。

解熱鎮痛剤、咳止め、鼻水を抑える、痰切れを良くする薬などが入っています。様々な症状に効きます。

対して病院で処方される薬は、市販薬よりも成分の量が多く、効果が強いものが多いです。
(もちろん医師が量は個人で調整して処方しています)

また、その時の症状にあった薬を処方してもらえます。

市販薬だと、例えば熱がなくても解熱剤が入っていたり、鼻水がでていないのに抑える成分が入っていたりします。

どんな薬にも、「効果があれば副作用がある」といえるので、必要のない薬は飲まないにこしたことはありません。

時間がなくて病院へ受診できない、受診するまでのつなぎに、症状が軽いから市販薬を飲んでゆっくり休む、市販薬はそんな風に使うことをおすすめします。


●解熱剤を使うタイミングは?



よく、37.5℃くらいの熱でも解熱剤を使っている方を見かけます。しかし、私は「待った!」をかけたいです!!

まず、なぜ熱がでるのか……それは体温を上げてウイルスや菌と闘うためです。

風邪を自ら治すために、免疫が働いて熱がでるのです。これは免疫の正常な反応です。なので、「むやみに解熱剤で熱を下げてしまうと逆効果」といわれています。

使用するタイミングの目安としては、

『38.5℃以上の熱がでたとき』
『熱が出て倦怠感が強く休養ができないとき』などです。

控えてほしいのは、『解熱剤を飲んで無理して仕事や遊びにいく』ことです。

なかなか仕事は休みにくいかもしれませんが、解熱剤を飲んで無理をしては、風邪が長引いてしまいます。

思い切って休んでしまった方が、結果的にいいかもしれませんよ。


●基本はしっかり寝ること!



何度もいいますが、風邪は薬では治りません。基本はしっかりと睡眠をとって風邪を治すことにからだを集中させることです。

いかがでしょうか?風邪は風邪薬で治すのではなく、自分の免疫力で治すものです。風邪をひいたら無理をせず、しっかり療養してからだをいたわってくださいね。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など