知らなきゃ損!こんな時にももらえるの?医療保険制度のおはなし

知らなきゃ損!こんな時にももらえるの?医療保険制度のおはなし

「国民皆保険制度」という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、具体的にどんなことに適用されるかご存知ですか?

何気なく使っている保険証、実はいろいろなことがカバーされるのですよ。知らないと損してしまうかもしれないこの制度についてご紹介しますね。


●公的医療保険とは



なんだか難しい話になりそう…となってしまいそうなので、簡単にご紹介します。みなさん、何かしらの公的医療保険にはいっています。

・健康保険組合(大企業の従業員、その家族が加入)
・協会けんぽ(会社勤め、その家族が加入)
・共済組合(公務員、教員など、その家族が加入)
・国民健康保険(75歳未満の自営業者や家族などが加入)
・後期高齢者医療制度(75歳以上の人が加入)

保険証をみると、どの公的医療保険に加入しているかわかります。


●公的医療保険によってどんな恩恵を受けられるの?



・高額療養費


よく聞く制度ですね。年齢、収入によって上限額は異なりますが、一つの医療機関での同じ月の自己負担額(外来と入院は別枠です)が一定の額を超えた場合、その分を後で返してもらうことができる制度です。

例えば……
70歳未満で月収26万円以下の場合、月の上限額は57,600円となります。月収28~50万円程度であれば81,000円+(医療費-267,000円)×1%の額が上限額となります。

入院・手術をすると何十万円とかかることがあるので嬉しい制度ですね。また、後からお金が返ってくるとお伝えしましたが、事前に申請すれば、窓口での負担金額が上限額までとなるありがたい制度もあります。

一旦でも高額な医療費を払うのは大変ですから、覚えておいてくださいね。

・出産育児一時金


以前のコラムでもご紹介しましたが、出産時に健康保険から原則42万円が支給されます。

・埋葬料


被保険者やその家族が死亡した場合に、1~5万円程度支給されます。これは経験したことがないとなかなか知らないですよね。これも申請しないともらえないので注意です!

・傷病手当


被保険者が業務外の理由によって労働不能となった場合に支給されます。期間の定めはありますが、お給料の3分の2程度の額がもらえるので、病気による休職中でも生活の助けになります。

しかし、こちらも申請が必要です!実はこんなところまで健康保険で守られているのです。「お金がないから休職して療養なんてできない……」なんてことを避けることができるかもしれませんね。(国民健康保険や後期高齢者医療保険の方はもらえません)

・出産手当金


以前のコラムでもお伝えしましたね。産休中の間に、お給料の3分の2程度のお金がもらえるので、家計がとっても助かります。条件等あるので、加入している健康保険組合に要確認です!(残念ながら国民健康保険の場合は出ません)

「国民皆保険制度」という名のもとに、出産から入院、休職した場合まで幅広くカバーしているこの制度。

ありがたい制度ですが、たとえ通達があったとしても、申請しないともらえないお金ばかりです。

普段から知っておくといざという時役に立つので、覚えておいてくださいね。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など