看護師が教える生命保険の知識。保険屋さんにいわれる前に知っておきたいこと

看護師が教える生命保険の知識。保険屋さんにいわれる前に知っておきたいこと

国民皆が入っている公的医療保険とは別に、任意の生命保険に加入している人も多いのではないでしょうか?

しかし、自分がどんな保険に入っていて、どんなことがカバーされているのか、本当に必要なのか、把握できていますか?

その人の考え方やライフステージで選び方は様々な任意保険について、看護師目線でご紹介します!


●生命保険の種類



大きく3つの種類に分類することができます。

・定期保険


保障が一定期間のみ有効。(○歳までなど)掛け捨てのものが多く、割安なものが多いです。ただし、掛け捨てなので病気をしなくてもお金は戻ってきません。働き盛りの方が、万が一に備え家族のためにかけることが多いと思います。

・養老保険


保障と貯蓄、ふたつの役割をかねた保険です。保険料は安くはありませんが、貯蓄性があるので貯金の代わりに、という気持ちで入っている方も。終身保険と違い、満期があるので、その時点で契約が終了します。

・終身保険


保障が一生続きます。


●必ずチェック保障内容!



・入院


“入院”といっても、日帰り入院、2泊3日、週・月単位の入院と様々ですよね。よーくチェックしてもらいたいのが、いつからいつまでの入院が保障されるのか!実は3日目からしかカバーされていなかったり、○日目以降は減額、なんてこともありますよ。

・手術


保険によってどの手術、また病気が保障されるか大分違います。同じ“女性疾患”でも、保険によって保障されている病気が違うなんてこともしばしば。

どんな病気や手術が補償されているか、しっかりチェックしましょう!

・通院


個人的に大事だと思うのはここです!入院期間って実はすごく短いんです。

病院は入院待ちの人で一杯なので、自宅療養で可能な場合はすぐに退院する方向ですすめます。

乳がんや婦人科がんの手術は、2泊3日で帰れる場合もあるんですよ。逆にいえば、通院メインの治療やフォローが多いです。なので、通院の保障が手厚いものがおすすめです。

“入院後の通院”が保障されていることが多いですが、例えばがんで手術の前に通院で抗がん剤を行う場合、“入院前の通院”になります。

「せっかくがん保険や医療保険に入っていても、保障されなくて大変……」といった声も多く聞きました。


●保険で税金が控除される



生命保険料控除というものがあり、入っている生命保険の種類や保険料によって、税金が控除され、後から税金が戻ってきます。

会社員の場合は毎年、年末に会社で申請します。貯蓄をかねた生命保険であれば、税金対策にもなりますね。


●意外と多くない医療費の自己負担



健康保険制度や国の医療制度がしっかりとしているので、実は自己負担は意外と多くはないのが現状。(健康保険のコラム国の医療制度のコラムを参照してくださいね)

保険に入りすぎて、「月々の支払の方が大変」なんてことも。

また、公務員や大企業に勤めている場合、それらの健康保険や任意の団体生命保険がかなり手厚いのでそちらの内容も要チェックです。社員にもあまり宣伝してないので見逃しがちですが、家族も入れます。

場合によっては月に1~3万以上の入院医療費は支払わなくてOKな健康保険も。「月3万円までなら意外と大丈夫かも」というご家庭もありますよね。

“2週間以上の療養が必要と診断されれば、通院のみでも補償される”なんてありがたい団体生命保険もあったりします。


●任意の生命保険ってどんな人に向いているの?



任意保険に向いている人は、

・いざという時まとまったお金を支出することが難しい
・貯金ができない!
・貯金の代わりに、税金対策もかねて!
・病気や病気になった場合の不安が強い
・入院するなら個室がいい(個室料金は健康保険でカバーされません)
・働き盛りで家庭を支えている

こんな人に任意保険は向いているのではないかと、個人的に思います。「保険に入りすぎて保険貧乏になって、いざ病気になった場合に意外とカバーされていない」、なんてことだけは避けたいものです。

逆に「かなり手厚い保険に入っておいて、入院は特別個室でVIP待遇にしている」なんて人もいますよ。


生命保険は本当に個人個人で、向き不向きがあります。あくまで“保険”なので、損得勘定で加入するものではないのも事実。

お金や病気に対してどのように考えているかで、意見が大分違います。

保険屋さんにいわれるがまま加入するのではなく、自分の考えたライフスタイルにあった保険加入をおすすめします。



ライター 大山久美
某市立大学の看護学科を卒業。同大学病院の婦人科病棟で4年間勤務後、クリニックにて2年間勤務。看護師ライターへ。
得意分野:女性の病気、不妊治療など