リストカットの裏に隠された4つのココロとは?【前編】

いま若者の間で急増しているリストカット。

リストカットとは刃物で手首を切る行為のことをいい、略して「リスカ」と呼ばれています。

その割合は中高生の間では10人に1人という統計があるほど。

メディア上でもたびたび取り上げられて来たことから、リスカは世間に広く知られるようになりました。

しかしながら、その原因や背景に対しては理解できていない人がほとんどです。

リスカは「病んでいる」と一言で済まされがちですが、その裏側に隠れた気持ちはとても複雑で繊細なもの。

今回はそんなリストカットについて前後編にわけて紹介したいと思います。


●リスカの原因「分離不安」とは?
赤ちゃんが母親から引き離されたときに感じる 不安感を「分離不安」といい、普通は成長とともに薄れて行くものです。

しかし何らかの理由で精神的な自立が出来ないまま大人になってしまうこともあります。

その場合成長してからも「赤ちゃんと母親の関係のような一体感」を他人に求めてしまい、それが叶わないと孤独や寂しさが増幅し、分離不安を感じます。

分離不安はリスカという行動によって形となり、その裏側にはさらに4つの感情が隠れています。

前編ではそのうち2つについて紹介したいと思います。


●リスカに隠された4つの感情とは?
1)自分を見てほしい
大人の気を引こうとわざとイタズラをする子どものように、自傷行為をすることで他人が気にかけてくれる事を望みます。

強く愛情を求める気持ちのあらわれで、不器用で純粋な性質から来ているものともいえます。

他人との適切な距離感や愛情の求め方がわからず、赤ちゃんのときのようにただひたすら100%の愛情を求めようとして、結果的には手に入らず傷ついてしまうのです。

2)感情の行き場がない
強い怒りや悲しみ、寂しさの行き場がなく、そういった感情を自分自身にぶつけてしまう結果リスカにつながるケースも。

また他人に受け入れてもらえない自分にこんな私は愛される価値がないと思い、自分自身に「罪」があるとして 傷つけることで、潜在的に自分に罰をあたえる目的もあるようです。

マイナスな感情や自分の気持ちを他人に表現することができないという、真面目で消極的な性質から来ているともいえます。

ここまででもリスカがただ単純に自暴自棄から来ているわけではないことを理解してもらえたかと思います。

リスカは沢山の複雑な思いが積み重なった結果、行動として現れるのです。

後編では残り2つの感情を紹介したいと思います。

by KAMI